この話題で先に説明しなければいけないのは、全てのADHD含む発達障害者がこのサヴァン症候群を有している訳ではないという事です。
この記事ではあくまで自分の感覚を元に、ADHDとサヴァン症候群との関連性を語れたらと思っています。
サヴァン症候群とは?
サヴァン症候群とは、知的障害や発達障害などのある人が、特定の分野で優れた能力を発揮する症状です。
例えば、重度の自閉症の人がやたらと絵が上手だったりするケースや、円周率を何桁も覚えているケースなどが当てはまります。
サヴァン症候群の事を書こうと思ったきっかけは、以前相貌失認の記事を書いたときに、僕は人の顔と名前を覚えるのは苦手なのに、楽曲のコード進行を覚えるのは早い。という事に触れて、軽いサヴァン症候群みたいなものなのかなぁーと疑問に思ったのがきっかけです。
決して思い上がっているわけではないのですが、自分にとって、苦手分野であるコミュニケーション・人の顔を覚える、といった分野に比べたら、音楽は明らかに飛び抜けて得意な分野である事は明らかです。
それがサヴァン症候群、またはそれに準じた症状である可能性はあり得ると思っています。
エネルギー配分のアンバランスのような気がする
サヴァン症候群のメカニズムは、現段階では明らかになっていないそうです。
僕はサヴァン症候群の原因は「エネルギー配分のアンバランス」なのではないかと考えています。
人間に限らずたいていの動物は、ある一つの機能が失われる・もしくは弱まると、他の機能でそれを補う性質があります。
例えば、失明したら聴覚が冴え渡るというのはよく知られていますよね。
僕は、それと同じ現象が、自分の脳内でも行われてるのではないかと考えています。
僕の場合だと、本来記憶力やコミュニケーション能力に費やされるエネルギーが、音楽の方に流れているような気がするのです。
そもそも苦手を得意で補填するのは当たり前の事
いくら自分の中で音楽が得意とはいえ、トップレベルに凄い訳でもありません。
自分より音楽方面で優れてる定型の人なんて、もちろんたくさんいます。
脳のエネルギー量が多い人だったら、多方面で才能を開花させる事も可能なんだろうし、どこからがサヴァン症候群か?みたいな議論をしても、そう簡単には落とし所は見つからないと思います。
そもそも、苦手分野を得意分野で補おうとするのは、当たり前の事ですもんね。
脳が当然の対応策を施しているのを、「症候群」だなんて大そうな言い方をするのは、脳にとってはいい迷惑かもしれないですねw
ADHDには苦労させられてるけど、それと同じくらい音楽は僕の人生をたくさん楽しくさせてくれています。
せっかく備わった能力なので、死ぬまで思う存分音楽を楽しみたいと思います。