相貌失認とは、人の顔と名前が一致しない事です。
僕は、ADHDが発覚したきっかけでもある、22歳の時の音楽教室でのアルバイトでこの症状が顕著に現れました。
十数人いる先生の顔と名前をいつまでも一致させる事が出来なかったのです。
振り返ると、確かに子供時代から顔と名前を覚えるのは時間がかかっていました。
毎年新学期でクラス替えがあり、クラスメイトの顔と名前を覚えきるのに、約1ヶ月はかかっていたような気がします。
ただ当時は仕事が絡んでる訳でもないし、学校の場合名札もあるので特に困る事もありませんでした。
むしろこの相貌失認は、最近の方が悩まされています。
趣味のバンド活動で、ライブなどで数ヶ月〜1年ぶりくらいの友人に会う事が多いのですが、その友人の顔を忘れてしまってるんですよね。
向こうは僕を覚えてくれてて、「ひさしぶりー!」って声をかけてくれるんですけど、僕は誰か思い出せず「お、おぅー!」と情けない返事になってしまいますw
申し訳ない気持ちになります。。。
特に女の子だと、ちょっと髪型変えただけでガラッと雰囲気変わるからなおさら覚えにくいです。
一番ひどかったのは、元バンドメンバーの顔を、数か月会わなかっただけで忘れてたこともありました。
脳ってホント不思議ですよね。
覚える対象によって、こうもインプットの強さが違うんですから。
例えば僕は、楽曲を数回聞いたらその曲のコード進行をほぼほぼ覚えて、ギターで弾ける事が出来るんです。
同じ楽曲の演奏に数年のブランクがあっても、結構長い事覚えてる事も多くて、最悪もう一回聴き直したらすぐ思い出せたりします。
軽いサヴァン症候群みたいな感じなのかなぁー。
その一方で、顔と名前だったり、勉強や仕事は覚えるのが人より遅いんですから。
おそらく、脳がある特定の分野にだけエネルギーを使いすぎるんですかね。
相貌失認の対策はなかなか難しいですね。初対面の人に会う度にスマホで顔を撮影する訳にもいかないし笑。
方法があるとすれば、ホクロなど変わる事がない特徴を見つけて、そこで覚えるなどですかね。
よくバーのマスターで、一度来られたお客さんの顔は覚えてるって人多いですよね。何が違うんだろう?
ちなみに、関連する事なのか分かりませんが、ある対象物を脳内で思い出して絵を描く事も苦手です。
絵は、目の前の対象物を描く、いわゆるデッサンなら人並み程度には出来るんです。
しかし、例えば「犬を描いて」と言われても、脳内で犬を思い浮かぶことが出来ず、画伯と揶揄されるような絵になってしまいます。
形あるもののディテールまで脳内保存する能力が少ないのかもしれません。
今からでも、毎日何かを思い出して絵を描く訓練とかすれば、脳が鍛えられて相貌失認も改善出来たりするんだろうか?
脳って面白いですね。