僕のADHDの症状その2 不注意

ADHDの日本語名は「注意欠陥多動性障害」です。
その名の通り、不注意が主な症状の一つです。

ADHDにおける不注意の原因は、やはり脳内の神経伝達物質が足りない為と言われています。

僕も「不注意」は子供時代から現在まで悩まされています。

小学校からとにかく忘れ物が目立ちました。
覚えていなきゃいけない事を、長時間頭に刻んでおく事が困難でした。

特に口頭での指示、伝言を覚えるのが苦手です。
口頭でしか言われなかった提出物や持ち物の指示は、7割8割忘れていました。
同時に2つ以上の指示が飛んできた時なんかは、必ずどちらか、もしくは両方忘れてしまいました。

投薬治療を受けている現在でも、不注意は顕著に出ます。

会社での打ち合わせで、どれだけ頑張って内容を拾おうと努力しても、聞きこぼしが発生してしまいます。

プライベートでも、外出の際に買う予定のものを忘れて、家に帰った頃に思い出して凹んでしまうとかしょっちゅうです。

他にも、集団での会話や飲み会などの場で、昔からずっと「気がきかない」「空気が読めない」と言われてきました。
これも周りの人に対する注意力が足りない事が原因で言われます。常に自分の事で精一杯な事が多いので、そう言われて当然ですね。

誰かが困ってそうな様子に気づいてあげたり、場の空気を読んだ発言をするといったスキルは、ADHDではとても苦手な分野なのです。

対策としては、忘れ物に関しては、やはりメモを取るという古典的な対策をするしかないですね。

テキスト化すればあとでいつでもリマインド出来るので、なるべく文字に起こして、ToDoアプリなどにまとめるようにしています。
特に今は、スマホでそれが比較的スマートに出来る環境なので助かっています。

集団での会話は、これは本当に苦手な分野です。
今でも全然ダメなのですが、それでも会話が上手な人の特徴を参考にしたり、雑談が上手くなる為の本とかも読んでみたり…そうやって場数をこなしながら、ほんのちょっとずつですが良くなっていってるような気がします。

診断を受けて投薬治療を受けている今でこそ、改善に対する一定の意欲があって、いろいろ対策しなきゃと思えるようになりました。
しかし診断前は抑うつ症状もあり、そのような対策を講じる努力もやる気も起きませんでした。

忘れ物をしたり、気がきかない発言をする度に批判されて、その都度落ち込んで、でも意欲も湧かないから全然改善出来なくて…という悪循環でした。

その悪循環にハマって、学校でも職場でも、どんどん人間関係が悪化していきました。
自分はどこに行っても嫌われる。という思考に陥ってしまいました。

診断後は、薬によって最低限の向上心を手に入れて、やっと改善に向けてのスタートラインに立つ事が出来ました。

少しずつですが、徐々に集団での気遣いや、空気を読んだ発言も出来るようになり、信頼関係を築けるようになってきました。

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