質の低い事業所はいらない。仕事で関わってた就労継続支援A型事業所の話

最近、就労支援系の事業所めちゃくちゃ増えてますよね。
自分の最寄の駅の周りでも、軽くググっただけで3件ありました。

僕はこの手の事業所は利用したことはありません。

ただ、2年くらい前に、仕事で就労継続支援A型事業所のホームページを作成した事がありました。

そのA型事業所のサイト制作・更新をしていた時の事を紹介したいと思います。
ざっくりいうと、質の低い事業所は滅びろって内容です。

オープン前

その事業所は、元々レストランやイベント事業を営む会社が元締めでした。

事業所の場所は普通のマンションの一室を借りて運営していました。
一度お邪魔させてもらったのですが、まだオープン前だったので殺風景でした。

作業内容は、主に

  • 食品メーカーの商品箱詰め代行
  • ECサイトの更新代行

がメインでした。

代表は20代で女性の方でした。
優しそうな人でしたが、あまり自分の意見とかは言わなくて、元締めの人たちの言われるがままに動いている感じでした。

少なくとも、その人が自発的に「A型事業所をやろう!」という意気込みで始める訳では無いんだろうなという事は分かりました。

「こんな意識低い感じで事業所廻せるのかなぁ」と若干心配になりました。
ただ当時は「就労支援事業所だとあんまりガツガツしてる人よりは、こういう人の方がちょうどいいのかな?」とも感じていました。

また、もう1人男性スタッフもいました。その人は自閉スペクトラムの当事者でした。
その人は「サイトの全ての文章にルビ(読みがな)を振ってほしい」など、当事者目線でサイトを良くしようと頑張っていました。

しかしその男性スタッフは、オープン前にバックレたそうです。

オープン1年目

制作依頼から3ヶ月ほどで、無事サイトも事業所もオープンしました。

オープン数ヶ月後くらいに、僕の会社の営業さん伝いに、運営状況を聞く機会がありました。
やはり長続きしない利用者さんが多いそうです。

理由は、

  • 人間関係
  • プライドが高くて作業レベルの低さに耐えられない

などです。

それでも事業拡大を進め、オープン半年で2号店をオープンさせていました。

まさかの代表が失踪

2年目で、新たに就労移行支援事業所を立ち上げるとの事で、ホームページの新規作成依頼が来ました。

「凄いペースやなー、そんな儲かるんかなぁ」と思いながら進めてました。

サイトもほぼ完成して、あとは公開指示待ちという段階で、会社と音信普通になりました。

なんと、次は代表がバックレたそうですw
どうやら元締めの人たちとのトラブルがあったそうです。

当然新事業所立ち上げは頓挫し、2つのA型事業所も閉鎖になりました。

儲け目的で無理な事業拡大してのパンク。
最終的には利用者が一番の被害者になるという後味の悪いものになりました。

本当の「就労支援」になるために

それから利用者さんはどーなったかは分かりません。事業所を信じて一生懸命就労に向けて頑張っていた利用者さんには気の毒でしか無いです。

あくまでこれはA型事業所の一例ですが、正直全国で無数にある就労支援系の事業所も、本当に障害者の就労支援に役立っているのか、疑問を覚えざるを得ません。

今みたいに各々がコンビニのように乱立させるのではなく、質の高い事業所だけが生き残れる仕組みになってほしいです。

はっきり言って、文化祭レベルの作業しかない事業所は無い方がマシです。
意識の低い人が首を突っ込まないようにしてほしいです。

路頭に迷った利用者さんも「自分もいざとなったらこうしてバックれたらいいやーw」ってくらいのノリで捉えて、これから社会で頑張ってくれることを願っています。

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