合理的配慮が広まるためには、当事者一人一人の努力が必要

僕は今、ADHDの事を会社に言わない、いわゆるクローズで働いています。今の会社は今年で3年目です。

上司がとても良い人で、多少粗があっても仕事を任せてくれて、苦手な電話もそこまで敬語とかにうるさくないおかげで、何とかこなせてます。

発達障害はとにかく得意不得意の差が激しいので、それだけ業務との相性が合わない事が多く、長続きしない事が多いのです。

だからこうして環境に恵まれ、正社員で何とか働けてるのは、本当に運が良いと思っています。‪

しかし次転職するとしても、すぐに自分に合う会社が見つかるとは限りません。

本当は入社前にADHDの事を伝え、苦手分野を分かって貰えた上で入社出来るのが理想です。

しかし現状の社会情勢では、それはかなり難しいです。
少なくとも事前に発達障害を話して、一般枠で就職するのはほぼ不可能といえます。

もし合理的配慮を貰えたら本当に助かる

障害者に関する用語で、合理的配慮というものがあります。
合理的配慮とは、障害者の業務上での障壁を、周りが無理のない範囲で補助する事です。

職場で考えられる合理的配慮の具体例としては、

  • 精神が不安定になりがちな人に短い勤務時間を設定する
  • 抽象的な指示が分からない自閉スペクトラムの人用のマニュアルを作成する

などがあります。

僕の場合仕事で、物忘れ・コミュニケーションの苦手具合がやはりネックになる事が多いです。

物忘れは、ToDoアプリを使いこなす事によってだいぶ改善出来ました。
タスク管理ツール「Trello(トレロ)」の紹介
デスクワークなので、タスク管理をすぐにパソコンに頼る事が出来る環境が非常に助かっています。

しかしコミュニケーションは、現状どう工夫しても他の人のレベルにはついていけないですね。

今の会社はいい人が多いおかげもあり、社内でのコミュニケーションはまだマシなのですが、お客さんとの会話はどうしても緊張して、しどろもどろになってしまいます。

また、複数人での会議だと会話が飛び交い、どれだけ気をつけてメモを取っていても、大事な事を聞きそびれる事が良くあります。

僕がもし一つだけ合理的配慮がもらえるとしたら「コミュニケーションは出来るだけメールがチャットで」ですね。
文章だと後で見直せますからね。

でもアラフォーアラフィフの人は概して口頭指示がお好きなのでしんどいです。

当事者一人一人の努力が必要

この合理的配慮がなかなか浸透しないのは、残念ですが仕方ないとは思います。
それだけ仕事を捌く上でのコストがかかる訳ですから。

なので、発達障害の当事者も、配慮されて当たり前という態度では、いつまで経っても社会は変わりません。

一人一人が、配慮してもらう事によって会社にかかるコストを、最小限に抑える努力が必要になるでしょうね。

僕もいつか合理的配慮が社会に広まって、カミングアウトもしやすくなった時の為に「かめ太くんはいつも頑張ってくれてるし、その程度の配慮全然いいよ~」って言ってもらえるくらいには、今から仕事を頑張ろうと思います。

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