NHKの発達障害特集が放送されてから、Twitterでいろんな人の番組の感想などを見ていました。
その中でも特に「才能ない発達障害も紹介するべき」という他の方の感想があって、その賛否で分かれているのが気になりました。
確かに紹介されてた経理の人は、類まれなる数字の強さと仕事内容が上手くマッチし、周りの理解にも恵まれ、発達障害の中ではエリートの分類に入る人かもしれません。
しかし現実問題、才能ある発達障害と、才能ない発達障害の線引きなんて難しいでしょうし、厳しい人だと「才能ない発達障害も取り上げろなんていう暇あったら、何かスキルつける努力しろよ」と思う人も多いと思います。
自分の見解は以下です。
僕の場合全部ドーパミンが足りないせいにしてる。
発達障害の人の中には脳内で「やる気」「意欲」を上手に生み出せない人がたくさんいます。
それは、やる気の源であるドーパミンの分泌異常が原因の一つです。
人はなぜ才能を伸ばすことが出来るかというと、このやる気の源であるドーパミンによって特定のジャンルに対する鍛錬・勉強を続けることが出来るからです。
どんな事にもドーパミンを出して、興味を示して勉強出来る人が一番社会で強いです。
しかし発達障害の人は、ドーパミンを出せるジャンルが狭いので、得意不得意の差が大きくなります。
経理の人みたいに、才能を伸ばせてきたジャンルと社会での仕事がマッチングすればいいのですが、当然発達障害の人全員がそううまく行くとは限りません。
就労の為にはあまり興味の無い事を勉強したり・苦手なことを身につける必要が出てくるんですが、これが発達障害の人にとって非常に困難な事なのです。
僕はADHDを診断される前は、勉強も就職活動もやる気なくて、覇気もなく、何もかもに悲観的な、ただの生きる屍でした。
ADHDを診断されてから、コンサータというドーパミンを増やす薬を飲むようになり、何をするにしても最低限のやる気・意欲を出すことができました。
その意欲で、「ADHDだからってつまらない人生を送ってたまるか!」と思い、仕事のスキルを付けて、今日何とか生活することが出来ています。
「才能ない発達障害」を救うには?
なので僕としては、自分が才能ない発達障害と思っている方には、とにかく薬物治療を受けて、脳内物質を整えることをおすすめしたいです。
才能がある・ないはあくまで結果論であって、脳の「やる気」「意欲」を出す機能異常が根本的な問題なのです。
メディアには「才能ない発達障害も紹介してほしい」というよりは、僕のように薬物治療で改善された例も紹介して欲しいです。
そしてもっと子供も大人も、適切な薬物治療を受けることの重要性を発信してほしいです。
それが多くの「才能ない発達障害」を救うと僕は信じています。
たとえどれだけ社会の支援制度が整ったとしても、最終的には本人の意欲が一番大事だからです。
あと欲を言えば、製薬会社さんは出来たら薬価をもう少し安くしてほしいです。
僕は今コンサータ36mg/日、ストラテラ65mg/日で、保険適用で月12,000円もかかってるんですよ!高い…
もちろん、薬物治療だけで全ての発達障害者を救うことは難しいと思いますが、僕の中ではやはり薬の助けがとても強いので、そこを強く訴えかけていきたいです。