婚活での発達障害のカミングアウトはタイミングが大事

発達障害者が結婚するにあたって、避けて通れない壁があります。
それは、パートナーへの発達障害のカミングアウトです。

なぜカミングアウトしなければいけないか?

当事者の中には、墓まで発達障害の事は隠したいと思っている方もいるかもしれません。
僕だって出来るならそうしたいです。

けど僕は結婚するとなると、発達障害の事は必ずパートナーに言った方が良いと思っています。

理由は以下の2つです。

1.発達障害は子供に遺伝する可能性がある

やはり何と言ってもこれが最大の理由です。
子供も発達障害児だと、それだけ育児の負担が大きくなる可能性があります。

2.障害の特性を、性格の問題と誤解されないようにする

発達障害をカミングアウトしていないと、コミュニケーションなど様々な場面で誤解を受けがちになります。

  • 自閉スペクトラムの特性で抽象的な表現が分からないので、具体的に伝えてほしい。
  • ADHDで物忘れがひどいから出来る範囲でフォローしてほしい

など、あらかじめ障害の特性と「こうして欲しい」という要望を伝えることで、誤解を防ぐことが出来ます。

僕の場合だと、

  • 憂鬱な気分になりやすい
  • 会話の途中どうしてもすぐ言葉が出てこない時がある

という特徴が強いので、この辺をパートナーに理解してほしいですね。

どのタイミングでカミングアウトすればいいか?

僕は今婚活してます。
そして必ず婚活中にADHDの事をカミングアウトするようにしています。

まず婚活中にカミングアウトする理由は、成婚退会の際に退会料5万円が発生するからです。
言うのが成婚退会後だと「それを知っていたらあなたとは退会しなかった!金と時間返せ!」って言われるかもしれないしね。

じゃあ婚活内のどのタイミングでカミングアウトするかというと、まぁ5~6回会ってそこそこうち解けてからですかねー。

一度コンシェルジュさんに、カミングアウトのタイミングを相談したんです。
そしたら「大切な事だからこそ、ある程度関係を深めてからが良い。」と、アドバイスを下さいました。

確かにその通りだと思いました。
まずは自分の人柄を好きになってくれて初めて「この人なら欠点も受け入れられる」って思ってもらえるもんね。

それに最初のプロフィールに発達障害の事を書いたら、まぁ誰も会ってくれないだろうしねw

そのアドバイスもあり、僕の場合カミングアウトのタイミングは
「婚活内である程度仲良くなってから」
と決めてます。

カミングアウト時の注意点

カミングアウト時の注意点は、あまり深刻そうに話さないことですね。
深刻そうに話すと、余計深刻な障害なように思われるからね。
「誰もが持ってる持病の一つ」くらいの感覚で話すのがいいと思います。

なるべく何気ない会話の流れで「今がいいタイミングかなー」と思ったときにサラッとカミングアウトするようにしています。

例えば相手が
「小さいころから病弱でねー」
という会話の流れで、
「そーいや俺も生まれつきADHDっていう特性があってねー」
みたいな感じで言い出すようにしています。



カミングアウトした結果、半数の人は理解してくれた

気になる相手の反応です。
実際に今まで婚活中に、4人の女性に発達障害をカミングアウトしてきました。

結果はこんな感じです。

1人目
カミングアウトしたデートの後音信不通

2人目
「何となく気づいてた」と理解してくれて成婚
(その後入籍には至らずお別れ→婚活再開)

3人目
カミングアウトしたデートの翌日メールで「もっと早く言え」と言われる→お別れ

4人目
発達障害は理解してくれたけど、その後性格面の相性が合わずお別れ

「理解してくれた」「理解してくれなかった」で分けるとちょうど半々ですかね。
ちなみに2人目の人は就労支援系の事業所で働いていた女性で、本当に奇跡的な出会いでした。別れてしまった事が本当に悔しいです。

パートナーに理解してもらえるために

発達障害はまだまだ誤解も多く、理解されにくいのが現状です。
パートナーに理解してもらえるために、以下の努力が必要だと考えています。

自分の発達障害の特徴をきちんと説明できるようにする

カミングアウトの際、相手が発達障害の知識がない人だと「障害者?!介護して欲しいって事?!」などと、必要以上の不安と誤解を招いてしまうかもしれません。

そうならないように、

  • 自分の症状
  • 普段困っている事
  • 普通に出来る事
  • 通院・投薬状況

などを包み隠さず説明できるようにしています。

ちゃんと説明できれば相手も「ちょっと支えてあげるだけで大丈夫なんだ」と、理解してくれる可能性が高くなります。

発達障害を言い訳にせずに日々の生活を頑張る

自分の事を自分でカバー出来ないで、相手を幸せに出来る訳がないと思っています。
まぁ実際は助けて貰わなきゃいけないんだろうけど、本人はそれくらいの覚悟でいた方が良いんじゃないかな。

僕は一人暮らしして、経済的・生活的に自立して、これならパートナーに迷惑かける事はない!と思えて初めて婚活を始めました。

僕は発達障害でも人を幸せに出来ると証明したいです。
その為に「発達障害だから~」と仕事や日々の生活に限界を設定せずに、上を目指しています。

子供は大丈夫!と信じる

「もし子供も発達障害だったら…」って不安がっていたら、パートナーにも不安感が伝わります。
そんな不安がってる人との子供なんて産みたい訳ないですよね。

僕は子供が発達障害でも大丈夫だと信じています。

一番の理由は、早期発見できるからです。
親が自覚さえしてたら、幼少期からちゃんと気にかけとく事が出来るもんね。
少なくとも大人になって診断された僕よりはずっと、子供に合った育て方が出来るはずです。

また現在の発達障害児の支援制度は、僕らの子供時代とは比べ物にならないほど整っています。
世間での認知度も高まってるしね。

このように少しずつですが、社会は良くなっています。
そう考えると、きっと子供は大丈夫!って思える気になりませんか?

最後に

発達障害に限らず、みんな何かしら背負ってるものってあるよね。
上手く言えないけど、結婚ってお互いに背負ってるものをぶつけ合う事も必要だよね。
分かり合える人と出会えるのを願って、日々頑張って生きて行こうと思います。

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