「なぜいじめはダメなのか」を説明できる教師はほとんどいない

こんにちは。
今回はいじめの話です。

みなさんはいじめられた事はありますか?
発達障害の方は、その変わった特性から誤解を受けやすく、学生時代いじめられる事が多いのではないでしょうか?

僕も小中学校で散々いじめられました。今でも当時の事がフラッシュバックします。

僕はADHD故に空気も読めなかったし、力も弱かったのもあって、常にいじめのターゲットになっていました。

この前、ちょうど教師の暴言が原因で生徒が自殺したニュースがありましたね。

自らいじめる・いじめに加担する教師は論外として、僕は学生時代から教師のいじめに対する指導方法には何かと疑問に思っていました。

「なぜいじめはダメなのか」を説明できる教師はほとんどいない

「いじめは良くない」
これはみんな当たり前のように言いますよね。

けど「なぜいじめは悪か?」という事をちゃんと説明できる人ってめっちゃ少ないと思いませんか?

僕の学生時代の先生の中には、この問いに納得のいく説明が出来る人は1人も居ませんでした。

せいぜい「みんな仲間だろ!」とか薄っぺらい綺麗事ばかり繰り返す人ばかりでしたね。

特に呆れたのは、中学生当時の校長の朝礼の話で、
「いじめてる側は冗談でやってるつもりでも、いじめられる側はとてもとても嫌なんだ!」
と叫ぶものでした。

いやいや、いじめる側は相手が嫌がるのが楽しくていじめてるんでしょ。
その言い方だと、ますますいじめが加速するだけでしょ…と。

いじめがダメな理由とは?

いじめはなぜいけないのかを自分なりに考えてみました。
やっぱり
いじめで他人を排除ばかりしていたら、社会が成り立たないから
ですかね。

例えば会社で、ちょっと気に入らない人をいじめて退職に追い込むばかりじゃ、会社は回りませんよね。

相手にイラっとする所があっても、イジメという手段で排除するんじゃなくて、話し合いでぶつかって建設的に解決する。そしてお互いが成長する。

社会が豊かになるには、そうやってみんなが気持ちよく過ごせるように歩み寄る努力が大事なんです。
理想論かもしれないけど。

それでもどうしても気が合わない人とは「関わらない」という選択肢を与える事も大事だと思います。

僕は「みんな仲良く」みたいな綺麗事を押し付けてくる教師の気が知れません。そういう人に限って人に対する好き嫌いが激しいくせにね。

関わる事を強制されて、人間関係の摩擦が増えていじめに発展するよりは、関わらない方が100万倍マシです。

「いじめられる方にも原因がある」という意見を門前払いしてはいけない

僕は中1の時に加入していたサッカー部でいじめられていました。
どんどんいじめも悪化してどうにもならなくなって、ついに先生に助けを求めた事がありました。

僕も立ち会って、先生がいじめた側を叱ってくれる場が設けられました。
その時にいじめた側が「でもかめ太君にも原因があって…」という事を言おうとしたんですね。

そしたら先生が真っ先に
「いじめられる側にも原因があるなんて言い分は絶対に許さん!!」
と怒号を飛ばしたんです。

僕はいじめられた側とはいえ、それは違うと思いました。

いじめた事に対して何の弁明も出来ないのも問題です。

大事なのは、いじめた理由をちゃんと聞いた上で、だからと言っていじめて良い理由にはならない、と教える事だと思います。

そして、その上で話し合いなど、建設的な対処法を教えるべきではないでしょうか?

問答無用でいじめた側を糾弾するだけじゃ、いじめた側のフラストレーションがたまって、また別のいじめにつながりかねません。

いじめられた側にも良くない

それにいじめられた方も、相手の動機を知る事で「自分のこういう行動が人を不快にしてたんだな」って事を学習できます。

いじめられる側の問題点を放置しては、被害者意識ばかりが肥大化するだけで、ますます嫌われる人になってしまいます。実際に僕がそのパターンに陥っていました。

これじゃあお互いに不幸ですよ。

いじめる側もいじめられる側も成長出来るような指導をしてほしい

教師にとって、いじめ問題は本当に重く、センシティブな案件だと思います。

大変だろうけど、これからの世代の教師の方々には、どうかいじめる側もいじめられる側も成長出来るような指導をしてくれる事を期待したいです。

Sponsored Link